里山環境クイズ

第5問:なぜ里山は豊かで色々な生物がいるの?


里山は人の手が加わった2次林です。 石炭や、石油が使われまでは、頻繁にクヌギやコナラなどは燃料して利用され、10数年置きくらいに根元から切り倒されました。 (切っても再生するのを萌芽更新とか「ひこばえ」なんて呼んだりします)また枝打ちをやったり、下草刈りにより、 地面に光が届き、会場でも見られたように色んな植物が芽をだしてきます。こういった植物はスプリング・エフェメラルと呼ばれ、 訪れる人の目を楽しませてくれます。南山では、シュンラン、キンラン、ギンラン、エビネなどの 日本産の欄なども数は少ないですが見られます。夏には、蝉やカブトムシ、クワガタムシや多くの昆虫がいる里山に変貌します。

稲城の昔話しによると、京王線と並行して走る三沢川には、ホタル、ウナギ、ナマズ、トウキョウサンショウウオ、 モクズガニなどが一杯いて、水も奇麗で飲めたそうです。南山は、1964年の東京オリンピック用の工事で 土砂採掘が行なわれ今の崖ができました。稲城駅周辺は、亀山という山があって京王線まで延びていたそうです。 昔は、この山がさらに多くの恩恵を三沢川にもたらしていたのでしょう。勿論、人口も極端に少なく、 すべてが里山生態系に組み込まれた自然のサイクルが機能していました。もし2016年東京オリンピックが実現したら、 その頃は、南山はどうなっているのでしょうか?タヌキさんたちが平和で暮らせる場所になっているかどうかは、 皆さんの社会の仕組みを変えていく働きかけにかかっているのかも知れません。  



ちーむポンポコ takさん出題

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