牧場のおっさんのページです。なだらかな丘、いりくんだ谷戸、自然の豊かな多摩丘陵。俺から見た多摩丘陵の自然
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|堀之内の保井寺と斉藤一諾斎 |酒飲み地蔵 |野猿峠 |由木の里の歴史|

★★★★★★多摩丘陵の自然★★★★★★

今、丘陵を見て想像できるだろうか?確かに多摩ニュータウンによって丘陵が造成され、未来都市を思わせるような高層住宅が林立している多摩丘陵だが、昭和30年後半位までは明治、大正と変わらない環境だったと思う。小学校の低学年のころ昭和35〜6年頃、畑で遊んでいると草むらから茶色の野うさぎが出てきた。その子うさぎを家で育てた。昔、祖父に云われたことがある。自分の靴を出しぱっなしにしているときつねが「はんこう」を押してしまう、その靴を履くと足が腐ると云われた(それを信じていた)その頃まできつねもいたかもしれない。今でも良く覚えているのは18才になって(S47〜8)丘陵の道を車で走っていると「てん」が車の前を横切ったことが何回もあったがいまではその姿はみることはない。       

今、現在はどうだろうか、ずいぶん多摩丘陵も削られ開発されてしまったが、でもまだまだ自然は残っている。私の牛舎のまわりにいつも顔なじみのセキレイが毎日挨拶にくる。田圃にやってくるシラサギ、ときたまやってくる尾ながが柿の木にとまる。カラフルではないがバランスの良さがとてもいい、「あっ、オナガ」だと声を上げてしまう。スズメはもちろんたくさんいる、あまり野鳥は詳しくないが、たまにオオタカを見ることがある。以前、我が家の庭で野鳥の会に所属している方が空を見てて「オオタカだぁ」と声を上げた。なんとか見ることができる程度だった。畑を耕しているとよくやって来るのが、ムクドリ、反転した土に出てくるミミズや昆虫をねらっているのだ。ちょっと憎らしい、キジ、トウモロコシの芽がでたところを食べられてしまう。コジッケもいる。一番、変わってしまったことは、川にいたコイ、フナ、クチボソ、ドジョウ、ナマズがほとんど姿を見ない。

☆☆☆☆☆かわ☆☆☆☆☆☆

神奈川の方は良く知らないが鶴見川が流れてたかな??多摩川にそそいでる大栗川、乞田川が流れている。今ではほとんどの部分が河川改修が進み昔の面影はなくなってしまった。場所によっては遊歩道ができて散歩道になっている。あっ、そうだ!!多摩丘陵の南斜面の町田側は境川が都県境を流れ,かまくら道に平行して江ノ島で相模湾にそそいでいることも書いておこう。

☆☆☆☆☆そら☆☆☆☆☆☆
残念だが星が少ない。夜が明るいんだ。子供の頃はよく天の川が見えていた記憶がある。いまはそこいらじゅう螢光燈だらけで東の空や八王子市街の町の灯が夜空を白くしている。昼間は空に飛行機が飛んでいる、30年位前だと思うが東の空に米軍立川基地のプロペラ機、西に米軍横田基地、現在も大型ギャラクシーの巨体も見る事ができる。そして立川は自衛隊の豆粒ほどのプロペラ飛行機、たまに大型ヘリの連隊が西南西の方向、富士に飛んでいる。毎日、横田と厚木基地の往復の大型ヘリも飛んでいる。そしてはるか高層を国内線が飛行機雲の尾をひいている。多摩丘陵の空は忙しい。

☆☆☆☆☆気候☆☆☆☆☆☆

都内の親戚が車でやってくると気温の差を感じるという。わが家から都心まで直線で40kmぐらいだが、たぶん3〜4度の気温差があるかもしれない、通勤されているかたのほうが良く知っているだろうが、東京都の天気予報より3〜4度低くみればいい。都心がみぞれならば多摩丘陵はたいていは雪になるだろう。

☆☆☆☆地形☆谷戸(やと)☆☆☆☆☆
多摩丘陵を航空写真で見ると葉っぱの葉脈のような形をしている。ひとすじの丘陵ではなく、おおきな谷間からしだいにいくつもの小さな谷間に分かれている。その小さな谷間を「谷戸」といい、小さな谷戸でも人との関わりの深い地域だったので、たいがいの谷戸には名前がついている。多摩ニュータウンによって谷戸を埋められあまりその地形は残ってないがここ特有の地形だ。

☆☆☆☆☆き☆☆☆☆☆☆
多摩丘陵の木は薪や炭焼き、しいたけに使える楢、くぬぎなどがほとんどで、木材に使える針葉樹は少ない。うちでは畑に名前をつけている、興定寺(あて字)昔、お寺がそこにあったらしい。かまどと呼んでいる畑がある、今でも土手の上にかまどがつぶれた形をして面影を残している。昔はどこでも炭焼きの白い煙が上がっていたのだろう。

☆☆☆☆☆地下水☆☆☆☆☆☆
もう、今の生活は水をどのくらい使っているかわからないくらい水を消費している。わが家に浅井戸(堀井戸)があるけど地表近くを流れている地下水では1日使わないうちに井戸が枯れてしまう。浅井戸の水量は全自動洗濯機の1日弱分でなくなる。酪農家は上水道で仕事をしていたら大変なことになってしまうので、地下70mの深井戸を使っている。ニュータウンの地質調査会社の方から話を聞いたことがある。多摩丘陵あたりの地下水は相模湖の方から流れている水脈があるという、水量は豊富なのでなくなることはないだろうと聞いた。水は大事に使おう。

☆☆☆☆☆横井戸☆☆☆☆☆☆

30年前ぐらいまでは多摩丘陵の農家は横井戸を使っていた。たいていの農家は山のふちに住んでいるので裏山の横ぱらに横井戸を堀り、水脈にあたれば大成功で場所によっては切れることなく湧き出ている。そう、横井戸の水を竹で導き矢の様に湧き出るところから鑓水という地名がついた話を聞いたことがある。

☆☆☆☆☆標高☆☆☆☆☆☆
自分の住んでいる所はどのくらいの標高があるか知っていますか??私の住んでいる場所は多摩ニュータウンのすぐそばなので遺跡調査や土木工事をするたびに測量会社があちこちと測量をしまくっているのにぶつかる。そんなとき「ここ、標高どの位?」と聞く。うちは標高100m、東京タワーの高さより低いところで住んでいることになる。こんなこと気にしたことありますか?

つづく Since 1998/1/15更新


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